
遠州灘に海亀の産卵シーズンがやってきた。
この時期になると、砂浜に奇妙な目印が立つようになる。
これは、浜松のある団体が、海亀の卵を掘るための目印である。
夜、暗いうちに母亀が産卵のために上陸する。
早朝、タマゴ目当ての団体の四駆車が砂浜を走り回り、
産卵した跡にこの目印をつけていく。
目印をもとに掘り出された卵は、
浜松・中田島の「孵化場」という場所に移される。
8月はじめころ、
孵化した小亀たちは、
団体の都合で孵化場に閉じ込められ、
生態に反したかたちで、「小亀の放流会」に使用される。
小亀は孵化して砂から出ると、
20数時間の「興奮期」とよばれる、
活発に運動できる時間帯に 海に出る必要があるが、
この孵化場は、小亀が絶対に出られない構造になっている。
この20数時間のタイムリミットをすぎると、
小亀は活気を失い、生存することは難しくなる。
放流会に参加するには、大人も幼児も500円かかる。
約2ヶ月のシーズンで、2~3万人の参加者があるそうだ。